大山崎
今年の夏は、ことのほか暑かったのですが、JR山崎駅近くに2回出かけました。
☆アサヒビール大山崎山荘美術館
山崎駅から(阪急大山崎駅からも近い)北西方向に住宅街を通り、天王山の麓をゆっくり登って行くと、約20分ほどで別世界が開けます。
木々が生い茂っている森の中に、木造の歴史を感じさせる落ち着いた美術館です。
アサヒビールの初代社長であった山本為三郎さんの、コレクションを中心にしてあり柳宗悦の始めた【民芸運動】の、河合寛次郎、浜田庄司、バーナードリーチらの作品や、絵画が展示してあります。
二階には落ち着いた雰囲気の喫茶室が有り、そのテラスにいると、交通の要所である大山崎の景色が眼下に広がり、明智光秀で有名な天王山からの風が気持ちよくさせてくれます。
建築家の安藤忠雄さんの設計による、近代的な展示室もありますが、この建物やお庭の雰囲気からいうと、ちょっと残念な気がしました。
☆サントリー山崎蒸留所
予約を入れた別の日に、山崎駅から南西方向に10分ほど歩いて、天王山の裾野の大きな敷地にあるサントリーウイスキーを製造している、山崎蒸留所に行きました。
予約した時間になると、案内のお嬢さんが私たち(予約を入れておられた約20人ほど)を、工場建物内にゆっくり案内してくれます。
敷地の中もそうですが、建物の中に入ると、浸み込んだウイスキーの匂い(のような)が強くしてきます。
工程は英国の昔ながらの設備と方法を基本にしていて、加熱をする場所では、温度が高いのに少し驚きました。
その先の薄暗い大きな倉庫にびっしりと、仕込みの樽が置かれているのは雰囲気が有ります。
後半は、4種類のウイスキーの”おいしい飲み方”を、おつまみ付で教えていただきました。
氷だけ入れたグラスで飲んだり、炭酸割りで飲んだり、これらはどれも美味しいのですが、特に”山崎”ウイスキーが最高でした。
世界的に日本のウイスキーが認められ、ファンが増えていることは嬉しい事です。
驚いたことは、案内の上品な御嬢さんが、説明をしながら自分の見本になるグラスにも、同じようにウイスキーを注いで、半分くらいは飲んでおられたことです。
この日は昼間から気持ち良くなってしまいましたが、勿論、ここへはJRの電車で行き、飲酒運転にならないようにしましたよ。
別世界のような場所ですね。